フリーランスのことでまだまだ不安なことがいっぱいあります…
とくに保険のことってしっかりと考えないと、いざってときに困りますよね…?
Mさん、こんにちは!
確かに、この前は”老後”についてお話ししましたが、保険のことについても考えないといけませんね!
今回は、”フリーランスの健康保険の違いと手続き”について、解説していきますね!
フリーランスになってからでは遅いこともありますよね!
ぜひ、解説してください!
あなたはフリーランスと会社員の健康保険の違いを知っていますか?
以前の記事にも解説したように、昨今のコロナ禍や時代の変化にともない、フリーランスとしての働き方に対する関心が広がっています。
しかし、フリーランスに備わっている健康保険を知っている人は多くありません。
この記事では、そんな”フリーランスの健康保険の違いと手続き”について解説していきます。
あなたがもしフリーランスとして活動されている、あるいはフリーランスへの転身を考えているのであれば、この記事は絶対に読んでおくべきです。
あなたの将来について、お金の知識を身につけていきましょう!
フリーランスと会社員の健康保険の違いを確認
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まず、フリーランスと会社員の健康保険の違いを確認していきましょう。
日本では、世界と比較しても大変優れた医療制度が拡充されています。
ただ、加入する健康保険や納める保険料、また納付先などがフリーランスと会社員・公務員で異なります。
ここでは、
・そもそもの日本の医療制度”国民皆保険制度”について
・会社員・公務員の医療制度”健康保険”について
・フリーランスの医療制度”国民健康保険”について
を解説していきます。
日本の医療制度”国民皆保険制度”
日本の医療制度は、”国民皆保険制度”です。
国民皆保険制度は、①国民全員が②医療機関を自由に選べ、③安価な医療費で高水準の医療を受けられるよう、④社会保険方式を基本としつつ、国や都道府県・市区町村などの公費も含めて運営していく制度となっています。
国民皆保険制度は、大きく3種類に分けられます。
会社員・公務員に適用される医療制度が協会健保や組合健保、共済組合などの”健康保険”。
フリーランスなどに適用される医療制度”国民健康保険”。
75歳以上の全員に適用される医療制度”後期高齢者医療制度”。
”健康保険”と”国民健康保険”のそれぞれを確認し、違いを把握しておきましょう!
会社員・公務員の医療制度”健康保険”
会社員・公務員に適用される医療制度が協会健保や組合健保、共済組合などの運営する”健康保険”です。
正式には、”被用者保険”といわれています。
主な特徴として、
・保険料は労使折半
・家族の扶養者制度がある
・退職後の任意継続被保険者制度がある
・出産手当金や傷病手当金も含めて、給付内容が充実している
ことが挙げられます。
給料から天引きされて保険料を納付しているため、意識したことがない人も多いのではないでしょうか。
基本的には勤務先が対応しているため、あまり実感されていないのも仕方がありませんね。
ちなみに、”健康保険”は、会社員・公務員の非正規雇用者でも一定の条件で加入することができます。
フリーランスの医療制度”国民健康保険”
次に、フリーランスなどに適用される医療制度が”国民健康保険”です。
フリーランスだけでなく、社会保険に加入していない無職の人や年金受給者が加入対象となります。
また、制度の運営は、都道府県や市区町村が行っています。
主な特徴しては、
・保険料が都道府県や市区町村によって異なる
・家族の扶養者制度がないため、納付はそれぞれの分を納める必要がある
・出産手当金や傷病手当金がない
ことが挙げられます。
健康保険と比べると、保険料は割高なことが多いみたいですね。
フリーランスが加入できる健康保険は”国民健康保険”以外にもある
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フリーランスが加入できる健康保険は、”国民健康保険”以外にもあります。
たとえば、”国民健康保険組合”や”任意継続被保険者制度”です。
ここからは、フリーランスの人が条件次第では選択することができる方法について、解説していきます。
次のような3つの方法が挙げられます
・特定の仕事の人が加入できる”国民健康保険組合”
・前の職場の健康保険を継続できる”任意継続被保険者制度”
・健康保険の被保険者である家族がいた場合、健康保険の”被扶養者”に
特定の仕事の人が加入できる”国民健康保険組合”
1つ目の方法は、特定の仕事の人が加入できる”国民健康保険組合”です。
これは同じ仕事(業種)をしている人たちで組合を設立し、制度を運営していくものです。
代表的な組合には、文芸美術国民健康保険組合や全国建設工事業国民健康保険組合があります。
主な特徴として、組合にはよりますが
・保険料が一定額の場合がある
・傷病手当金などの給付を行なっている場合がある
・加入資格が課せられている
が挙げられます。
加入資格を満たしていれば、国民健康保険に加入するよりもメリットが大きい場合があります。
ぜひ、一度あなたの仕事に対応している組合がないか、確認してみてくださいね!
前の職場の健康保険を継続できる”任意継続被保険者制度”
2つ目の方法は、前の職場の健康保険を継続できる”任意継続被保険者制度”です。
任意継続被保険者制度は、退職後も加入資格を満たしておけば、2年間を期限に加入していた健康保険を継続して加入できる制度です。
前職が会社員・公務員の人が選択できる制度となっています。
主な特徴としては、
・保険料は全額自己負担で納付
・加入資格は、資格喪失日の前日までに継続して2ヶ月以上の被保険者期間があること
・資格喪失日から20日以内に申請しなければならない
となります。
職場によっては、人間ドッグなどの補助的なサービスも受けられます。
また、国民健康保険と比べて保険料を抑えることができる場合がありますので、選択できる人はぜひ検討してみましょう!
健康保険の被保険者である家族の健康保険”被扶養者”に
3つ目の方法は、健康保険の被保険者である家族の健康保険の”被扶養者”になることです。
これは、健康保険の被保険者、つまり会社員や公務員として勤める家族がいた場合に、一定の条件を満たせば選択できる方法となります。
主な特徴としては、
・被扶養者になれる条件(原則、家族からみて直系尊属、配偶者、子、孫、兄弟姉妹)がある
・保険料負担はない
・出産手当金、傷病手当金がない
が挙げられます。
保険料の負担がなくなる点は、大きなメリットとなります。
フリーランスとして、稼ぎが安定でないときに検討してもいいかもしれませんね。
国民健康保険の手続きをカンタンに解説!
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ここからは、フリーランスとして独立したばかりの人がやるべき、国民健康保険の手続きをカンタンに解説していきます。
この記事では、”職場をやめて独立したとき”に行う手続きを解説しますのでご注意ください。
・手続きに準備するもの
・直接届出先に行くか、郵送するかが選べる
・加入手続きの注意点
を解説していきます。
手続きに準備するもの
手続き時に準備していくものをまとめておきます。
こちらについては、都道府県、市区町村によって、大きく変わることはありません。
事前に確認しておきましょう。
手続きに準備するもの
・前職の健康保険の資格喪失日か、退職日がわかる証明書
(健康保険資格喪失証明書、退職証明書など)
・本人確認書類
(免許証、パスポート、マイナンバーなど)
・キャッシュカード(または通帳)
※保険料の納付を口座振替で希望の人
直接届出先に行くか、郵送するかが選べる
基本的に都道府県、市区町村が異なることによって郵送ができないというところはありません。
加入手続きまでの期限もありますので、すぐに対応できる方法を選択しましょう。
加入手続きの注意点
国民健康保険の加入手続きは、健康保険の資格喪失日から14日以内に行わなければなりません。
万が一、資格喪失日から14日を過ぎてしまったら、それ以降で手続きをしたその日からしか適用されません。
しかし、保険料については、資格喪失日の翌日から納付しなければなりませんので、ご注意ください。
まとめ
この記事では、そんな”フリーランスの健康保険の違いと手続き”について解説しました。
老後のことだけでなく、医療制度についても知らないことが多いのが事実です。
1つひとつの制度をしっかりと理解しておかないと損をするのはあなたとなります。
とくにフリーランスとしての働き方は、お金の知識を無くしては豊かにすることはできません。
この機会にぜひ社会保障制度にも関心を持ち、行動していきましょうね!
フリーランスと会社員の健康保険の違い
・会社員・公務員に適用される医療制度=”健康保険”
・フリーランスなどに適用される医療制度=”国民健康保険”
フリーランスが加入できる健康保険は”国民健康保険”以外にもある
・特定の仕事の人が加入できる”国民健康保険組合”
・前の職場の健康保険を継続できる”任意継続被保険者制度”
・健康保険の被保険者である家族がいた場合、健康保険の”被扶養者”
国民健康保険の手続き
・手続きに準備するものは事前に確認しておこう
・期限内に申請できれば、郵送でもどちらでも
・健康保険の資格喪失日から14日以内に申請しよう
以前の記事では、フリーランスの老後について解説させていただきました。
フリーランスの年金制度を踏まえて、”どのようにすれば老後に備えられるのか”をまとめています。
ぜひともこちらも併せてお読みくださいね!
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